Lステップ利用中に[チャット]と[Webhook]の両方をオンにすると危険?

Lステップで個別チャットすると公式LINEのメッセージ通数にカウントされて課金対象になるから、公式LINE側のチャットで無料送信したい!

結論からいうと、Lステップ利用中でも公式LINEの応答設定で[チャット]と[Webhook]の両方をオンして、公式LINE側から無料で個別チャットできます。


公式LINEの管理画面から送信されるチャットは課金対象外なので、特にフリープランのLステップ利用者はこのことを知っておいた方がいいかと思います。

公式LINEとツールをAPI連携する初期設定時は応答設定の「チャット」をオフにする必要があるけど、じつは連携後は公式LINE側のチャットをオンにしてもOKです!

Lステップで[チャット]と[Webhook]の両方をオンにするデメリットとは?

[チャット]と[Webhook]の両方をオン

公式LINE側から送信したチャットはLステップの個別トークに反映されないのでその点がデメリットです。

応答設定>「チャット」がオンになっている場合、管理画面にアラートが表示されますが、Lステップを利用することはできます。

ただし、LINE公式アカウントのチャットを利用して送信したメッセージはLステップ管理画面に反映されませんので、ご注意ください。

引用:Lステップ公式マニュアル

Lステップ利用中に[チャット]と[Webhook]の両方をオンにしていても、Lステップの個別トークからチャットできますし、もちろんその場合はLステップ側に反映されます。

公式LINEのチャットとLステップのチャットをうまく併用すれば月額料金を節約できるけど、その分管理が複雑になるデメリットがあります!

Lステップ以外のツールでも[チャット]と[Webhook]の両方をオンにしてOK?非推奨?

Lステップに限らずプロラインUTAGEエルメマイスピーなどでも同様に、ツールと公式LINEのチャットの併用ができます。

それぞれのツールのマニュアルを確認しましたが、プロラインやUTAGEは非推奨、エルメは推奨、マイスピーは任意という見解でした。

マイスピーと公式LINEのチャット併用は任意(推奨でも非推奨でもない)

LINEの公式アカウント側で必要な設定

チャット

任意設定です。
「オン」にするとLINE公式アカウント設定画面上でチャットを利用することができます。

引用:マイスピー公式マニュアル

エルメは公式LINEのチャット併用を推奨

「Webhook」のつまみ部分をクリックして、こちらをOFFからONにしてください。

またその他の設定は「チャット」をON、「あいさつメッセージ」をOFFを推奨しております。
チャットをONにすることでLINE公式アカウント側のチャット機能が利用可能になります。
あいさつメッセージをONにしていると、エルメ側で設定している友だち追加時メッセージと同時に配信されてしまいますので、こちらはOFFを推奨しております。

引用:エルメ公式マニュアル

なぜUTAGEは公式LINEチャットとの併用が非推奨?

  • 公式LINE側で送信したチャットはUTAGE側で認識されないため
  • 公式LINE側による仕様変更により予期せぬ形で正常動作しなくなる可能性があるため

LINE公式アカウント側の応答設定「チャット」をONにして利用できますか?

本設定はUTAGEでは【非推奨】です。
下記の注意事項を了承した上でご検討ください。

LINE公式アカウント側の応答設定で「チャット」をONにしても、UTAGEは正常に動作する仕様になっているためご利用頂けますが、一部動作しない画面操作があります。

また、LINE公式アカウント側による仕様変更により予期せぬ形で正常動作しなくなる恐れがございますので予めご了承頂いた上でご利用ください。

引用:UTAGE公式マニュアル

なぜプロラインは公式LINEチャットとの併用が非推奨?

  • 公式LINE側で送信したチャットはプロライン側で認識されないため
  • 公式LINEとプロラインの管理が煩雑になるため

管理が煩雑になる事もあり、LINE公式アカウントのチャット機能と併用することは推奨しておりません。

ただ、送信数のカウントについてやLINEでの通話機能などのメリットはありますので、LINE公式アカウントのチャット機能を併用される場合、注意点をご確認の上で運用して下さい。

アカウント連携のための初期設定時には、応答設定で「チャット」をオフにしていただく必要があります。
上の内容をご希望の場合には、連携完了後に実施してください。

引用:プロライン公式マニュアル

LINE公式アカウントの応答設定はどう設定すればいい?

公式LINEの運用目的によって最適解は変わりますが、私(JIN)の個人的な考えとしては

  • チャット:オン
  • あいさつメッセージ:オフ
  • Webhook:オン

がおすすめです。

2023年6月から公式LINEの料金が実質値上がりしてからは、LINEだけでなくメルマガも検討しないと費用対効果を最適解しにくくなっています。

ちなみにLステップも2025年5月にLステッププラスのLメールをリリースしましたが、最近はマイスピーだけでも十分だと感じています。

※まだ毎月安定した集客ができていないという人については、Lステップやマイスピーではなくプロラインの方が合うと思います。

LINE公式アカウントの応答モード切替時に起きた失敗事例

以下で紹介するLINE公式アカウントの失敗事例は、仕様変更前の応答設定切替時の失敗事例です。

※2022年12月の仕様変更後からは、この応答モードの切り替えで失敗する人が減りました。

事件は2019年8月4日に起きました。

PROLの限定記事の内容を決める際
公式LINEのリサーチ機能を活用して
2択のアンケートを実施した時のこと。

私(JIN)は回答者にお礼のクーポンとして
キーワードをプレゼントに設定していました。

※公式アカウントのクーポン機能は
基本的に店舗向け機能となりますが
キーワード応答メッセージを活用し
プレゼントを設定することができます。

LINE公式アカウントのクーポン


このプレゼントの限定音声を送る際
重大なミスをおかしてしまったのです。。

私が設定ミスしたLINE公式アカウントは
チャットをメインにしているアカウントです。

基本1対1トーク用アカウントなので
botモードでプレゼントを送るときは、
自動メッセージのステータスをオフにして
キーワード応答メッセージだけONにします。

こうすることで
「キーワード」に対するメッセージのみ
自動で送信することができるようになります。

今回もこのように設定した後
事前にちゃんと届くか確認してから
一斉配信メッセージを送りました。
※「自動応答」もしっかりONにしました。
自動応答ON

一斉送信をした後は、少し待ちます。

上級者の方はわかると思いますが
反応のピーク時は一斉送信の直後。

だいたい1時間くらい経ったら
徐々に反応は落ち着いてきます。

私はそのタイミングで、確認をするため
botモードからチャットモードに切り替え
「よし、ちゃんとプレゼントが送れてる。」
と心でつぶやきすぐにbotモードに戻しました。

※botモードのときは個別LINEを確認できないので
確認するときはチャットモードにする必要があります。

補足:Lステッププロラインを公式LINEに連携すれば、自動モード時でも個別チャットを確認可能

チャットモードからすぐbotモードに戻し
明日になったらまたチャットモードにして
いただいたLINEを確認しようと思っていました。






気づきましたか?

このときすでに、
事件は起きています。

あなたはわかるでしょうか?

私がやってしまった設定ミス。

botモードだとLINEを確認できないから
チャットモードに一瞬だけ切り替えて
またbotに戻す人はたくさんいたことでしょう。

このとき何が1番危険だったかというと
「自動応答」がOFFになってしまうこと。

自動応答ON

自動応答

この「自動応答」がオフの状態だと
botモードの時でもLINEは送れません。

自動応答メッセージを設定し準備しても
この「自動応答」がオフの状態であれば
誰にも自動送信を届けることができないのです。

応答モードをこまめに切り替えるときに
再度「自動応答」もONにする必要がある。

ぜひ、覚えておいてください。(* *)

【追記】現在では、応答設定の仕様変更によりこの失敗は発生しにくくなりましたのでご安心ください。
↓参考