【最新情報追記】
2024年1月31日に海外(EU圏)のLINE公式アカウントがサービス終了。

サービス提供方針の見直しに伴い、通知をお届けしているLINE公式アカウントは、2024年1月31日をもってサービスの提供を終了させていただきます。ご迷惑をおかけいたしますこと、深くお詫び申し上げます。

サービス提供方針の見直しは、以下のいずれかの条件に合致したLINE公式アカウントが対象となります。

■ LINE公式アカウント作成時に判定されるサービス対象国・地域がEU加盟国である

■ 登録されている「会社・事業者の所在国・地域」がEU加盟国である

引用:【重要】ご利用中のLINE公式アカウントの提供終了について(LINEヤフー公式サイト)

すこし昔の話。
それは、LINE@が活躍していた頃のこと。

LINE@の海外アカウントを利用することで
本来ならば毎月2万円以上費用が発生する機能を
すべて無料で使用できるという裏技がありました。

このLINE@の海外アカウントの利用は
100%禁止された行為というわけではなく
LINE@の規約上グレーゾーンだったため
VPNでLINE自体を海外版に切り替えたりして
海外アカウントを作成する人が急増していました。

LINE@の時代が終わり
公式LINEの時代が到来した今。

海外アカウントをフル活用して
お金を稼いできた人たちは特に
注意しなければならない事があった。

その注意点を意識していなかった
LINE@の海外アカウント利用者は
恐ろしく悲惨な末路を辿りました。

この記事では
LINE公式アカウントの海外アカウントについて
注意点も含めてわかりやすく解説していきます。

LINE公式アカウントの海外アカウントとは何か?

日本のLINEユーザー数は8千万人以上、
海外のLINEユーザー数は1億人以上です。

そして、LINE公式アカウントには
日本版のLINEに紐づく公式アカウントと
海外版のLINEに紐づく公式アカウントがあります。

この海外版のLINEに紐づく公式アカウントが
「LINE公式アカウントの海外アカウント」です。

※海外の公式アカウントはすべて同じではなく
国別月額料金や追加費用などが違います。

1億人以上いる海外のLINEユーザーですが
じつはそのほとんどが以下の国の人達です。

■海外主要国のLINEユーザー

  • 台湾
  • タイ
  • インドネシア

【2022年追記】

2022年4月末時点のデータを確認すると
月間アクティブユーザー数は約1億9400万人。
その内訳は以下のようになります。

  • 日本:9300万人
  • タイ:5300万人
  • 台湾:2200万人
  • インドネシア:800万人

※昔に比べるとインドネシアは
実際の利用者がかなり減っている。
(後半でその理由も簡単に解説)

世界的にみると、Facebookが2014年に買収した「WhatsApp」というアプリが多く使われています。

※中国では「WeChat」、韓国は「カカオトーク」が多く使用されています。

海外版のLINE公式アカウントの料金や機能

LINE公式アカウントは国ごとに規約が異なり
国ごとに月額料金や追加費用が少し違います。

日本のLINE公式アカウントと
海外のLINE公式アカウントの大きな違いは
無料プランのメッセージ数の上限です。

日本のLINE公式アカウントでは
200通しか無料送信できませんが
海外のLINE公式アカウントでは
500通までは無料で送信できます。

【追記】タイのLINE公式アカウントのみ無料で1000通まで送信可能でしたが、2023年8月1日から500通に戻りました。

【日本のLINE公式アカウントの初期費用や月額料金】

プラン名フリーライトスタンダード
初期費用無料無料無料
月額料金無料5,000円15,000円
一斉送信200通まで5,000通まで30,000通まで
追加費用不可不可1通:~3円
  • タイのLINE公式アカウント
  • 台湾のLINE公式アカウント
  • インドネシアのLINE公式アカウント
  • 米国のLINE公式アカウント
  • 韓国のLINE公式アカウント

それぞれの国の公式LINEについて
以下で料金などを解説していきます。

タイのLINE公式アカウントの初期費用や月額料金

 FreeBASICPRO
初期費用無料無料無料
月額料金無料1,280 บาท
(約5,000円)
1,500 บาท
(約6,000円)
一斉送信500通まで15,000通まで35,000通まで
追加費用不可0.10 บาท / ข้อควา0.04 บาท/ข้อความ

※タイのLINE公式アカウントなら月6,000円くらいで35,000通まで送信できるメリットがある

タイのLINE公式アカウントは「LINE Official Account」という名前です。

【公式LINEの豆知識】
2019年4月18日に発表された際は
無料プランだと500通まででしたが
無料で1000通まで送信可能に変更。

その後また料金プランに変更があり
2023年8月1日から500通に戻りました。

参考:タイのLINE公式アカウント料金改定について(タイのLINEビジネス公式サイト)

インドネシアのLINE公式アカウントの初期費用や月額料金

 FreeLightStandard
初期費用無料無料無料
月額料金無料IDR 275,000IDR 825,000
一斉送信500通まで2,500通まで10,000通まで
追加費用不可1通:IDR 801通:IDR 60

※IDR 275,000:日本円で約2,000円
※IDR 825,000:日本円で約6,500円

インドネシアのLINE公式アカウントは
「Akun Resmi LINE」という名前です。

【2022年追記】

インドネシアの人口は日本の2倍以上ですが
人口の半分以上はLINEを使用していません。

私はインドネシアのSNS利用について
現地でも様々なリサーチをしていますが
全体としてはWhatsAppが利用されてる印象です。

また、インドネシアでは特に
若い人がLINEを使用しています。

なのでビジネスの場では
LINEはほとんど使用されません。

ターゲット層にもよりますが
基本的にLINE公式アカウントよりも
WhatsApp Businessの方が
ビジネス面での相性はよくなります。

※WhatsApp BusinessとはLINE公式アカウントのWhatsApp版みたいなアプリです。

Whatupビジネス

台湾のLINE公式アカウントの初期費用や月額料金

 輕用量中用量高用量
初期費用無料無料無料
月額料金無料800元
(約15,000円)
1,200元
(約25,000円)
一斉送信500通まで3,000通まで6,000通まで
追加費用不可不可1通:~0.2元

台湾のLINE公式アカウントは
「LINE官方帳號」という名前です。

参考:台湾のLINE公式アカウントの料金プラン(台湾のLINEビジネス公式サイト)

米国(アメリカ)のLINE公式アカウントの初期費用や月額料金

LINE株式会社は米国で上場していますが
アメリカ人はLINEをほぼ使用していません。

しかし、そんなアメリカにも
LINE公式アカウントは存在します。

 フリーなしなし
初期費用無料不可不可
月額料金無料
一斉送信500通まで
追加費用不可

そうなんです。

アメリカ版のLINE公式アカウントには
有料プランが存在しません。

これは豆知識ですが
シンガポール版のLINE公式アカウントと
EU版のLINE公式アカウントも米国と同じで
無料プランしか無いため月最大500通のみしか
LINEの一斉送信メッセージを利用できません。

In EU, USA, Singapore, only Free Plan is available. Free Plan is free but allows small amount of message sending.

引用:LINE@統合のお知らせ(海外版)

韓国のLINE公式アカウントの初期費用や月額料金

 FreeLight Standard
初期費用無料無料無料
月額料金無料50 USD150 USD
一斉送信500通まで15,000通まで45,000通まで
追加費用不可0.05 USD0.03 USD

※50 USD:日本円で約5,000円
※150 USD:日本円で約15,000円

韓国のLINE公式アカウント以外でも
他の様々な国のLINE公式アカウント
(上記で紹介した国以外のLINE公式アカウント)では
この料金プランが基本的に適用されます。

※どの国でも、有料プランに切り替える場合は、
USD(アメリカドル)で決済する必要があります。

【最新情報追記】
2024年1月31日に海外(EU圏)のLINE公式アカウントがサービス終了。

サービス提供方針の見直しに伴い、通知をお届けしているLINE公式アカウントは、2024年1月31日をもってサービスの提供を終了させていただきます。ご迷惑をおかけいたしますこと、深くお詫び申し上げます。

サービス提供方針の見直しは、以下のいずれかの条件に合致したLINE公式アカウントが対象となります。

■ LINE公式アカウント作成時に判定されるサービス対象国・地域がEU加盟国である

■ 登録されている「会社・事業者の所在国・地域」がEU加盟国である

引用:【重要】ご利用中のLINE公式アカウントの提供終了について(LINEヤフー公式サイト)

海外のLINE公式アカウントは日本人でも作成できる?

結論から言いますと
LINE公式アカウントの海外アカウントは
日本人でも作成することができます。

作り方はLINE@の海外版と同じで
まず海外版のLINEアカウントを作成し
その海外版LINEと公式アカウントを紐づける
という流れが一般的な方法になります。

また、現地のパートナーにお願いして
LINE公式アカウントを作成してもらい
管理者権限を共有するという技もあります。

ただし注意してください。

日本人をターゲットにする場合
LINE公式アカウントの海外版を
新しく作成するメリットは少ないです。

むしろデメリットの方が多いといえます。

海外のLINE公式アカウントを活用するメリットとデメリット

世界地図

LINE公式アカウントの海外アカウントは
日本に比べて月額料金が安い国もあります。

なので「海外版アカウントを作成したい」と
考える人も今後でてくるかもしれませんが
日本人を相手にビジネスをするのであれば
その考えはあまりおすすめできません

なぜか?

その大きな理由は
公式LINEの「セグメント配信」を
有効活用できなくなってしまうからです。

海外版LINE公式アカウントの場合
他国の友達追加者の情報(属性表示の地域)
「不明」と表示されてしまうため
ターゲットを絞ることができなくなります。

属性表示

かつては月額2万円以上の費用がかかった
「属性表示」を現在は誰でも無料で利用可能。

この「属性表示」があるおかげで初めて
セグメント配信」を有効活用することができます。
※現在「セグメント配信」も無料で利用可能

しかし!!
海外のLINE公式アカウントでは
日本人の友達追加者の地域情報を
把握することができないのです。

つまり、日本人がターゲットなのに
海外版LINE公式アカウントを利用すると
属性(地域情報)が不明となり把握できず
セグメント配信」を最大限活用できない。

私の失敗例を紹介します【インドネシア人「不明」事件】

インドネシアのサイト

私はインドネシア人をターゲットにして
日本版のLINE公式アカウントを活用し
お客さんリストを多く獲得していました。

※お客さんリストの集め方は海外SEO対策です。
インドネシア人集客用のサイトはこちら▶

しかし日本版のLINE公式アカウントなので
属性表示が日本のみ対象となってしまい
インドネシア人の地域情報は「不明」と表示。

インドネシアでは地域によって
性格や響く言葉などが異なるため
属性表示をつかえないという点は
ものすごいデメリットとなります。

これからのLINEマーケティングで
特に重要な機能はセグメント配信です。

あなたはぜひ、以下のことを忘れないください。

「日本版のLINE公式アカウントでは
外国人の地域属性を把握できない。」
というデメリットがあること。

「海外版のLINE公式アカウントでは
日本人の地域属性を把握できない。」
というデメリットがあることを。

逆に考えると、
海外の公式LINEを利用することで
外国人の地域情報を分析したり
セグメント配信を有効活用できる
メリットがあるともいえます。
※属性表示を使えない国もあります。

私はこれからもたくさん失敗するでしょう。
その失敗例をブログなどで共有する予定です。

LINE@(ラインアット)の海外版アカウント殺害予告

最期の晩餐会

冒頭でも簡単に説明しましたが
LINE@にも海外版アカウントがありました。

海外版のLINEに紐づくLINE@が
「LINE@の海外版アカウント」です。

LINE@の海外版アカウントは
月額料金が無料なのにもかかわらず
無制限に一斉送信メッセージを送れました。

つまりLINE@の海外アカウントは
LINE@の日本アカウントに比べて
料金の面でかなり優遇されていた。

しかし2019年4月18日、
海外版LINE@の殺害予告が報道されます。

公式LINEが1つに統合されることをきっかけに
海外アカウントの料金面でのメリットは消滅。

しかも国内で活動している多くの人は
有料プランに切り替えることができないため
「月に500通までしか送信できない」
という悲しい運命をたどることになりました。

最後に

海外のLINE公式アカウントについて
タイ、台湾、インドネシアの国を中心に
失敗事例なども含め解説していきました。

少しでも参考になれば嬉しいです。

PS

随時、最新のLINE集客ノウハウをまとめています。

LINEをビジネスで活用しているあなたに
おすすめの内容が盛りだくさんなので是非↓