それは衝撃のニュースだった。
2020年7月2日から
LINEミニアプリの受付が開始され
「おっ!♪」と思ったすぐ翌日のこと。
2020年7月3日にいきなり
LINEコール(公式LINEの無料通話)が誕生し
公式LINE内でコンサルやカウンセリングが可能に。
「おおおぉおお!!♬♬」
となったのは、きっと私だけではないだろう。
公式LINEとお客さんのプライベートLINE間で
個別無料通話(ビデオ通話も可)ができるようになり
コンサルタントやカウンセラーたちにとっての
公式LINEの価値がロケットのごとく急上昇した🚀
そんな時代の大きな転換期には
ザワザワとさまざまな疑問の雨が鳴り響く。
「公式LINEの無料通話の禁止事項ってある???」
「公式LINEのビデオ通話で個別コンサルするのはルール違反なのかな???」
「カウンセリングを公式LINEの無料通話でしても、BANされない???」
「公式LINEのビデオ通話でビジネスしてもいいの???」
「知らないと危険なLINEコールの注意点はありますか???」
「え、LINE公式アカウントのLINEコールでコンサルすると危険なの???」
LINEコール(公式LINEの無料通話)の禁止事項まとめ
LINEコールの禁止事項について
公式サイトにこう記載されている。
↓
※オンライン診療の利用を検討されている方は、LINEヘルスケア社が提供する『LINEドクター』を公開していますので、こちらの利用を検討ください。
引用:無料で通話ができる「LINEコール」の特長と活用メリットを紹介(LINEヤフー公式サイト)
禁止事項については
特に直接記載がないため
まとめると以下の3つが
LINEコールの禁止事項となる。
■LINEコールの禁止事項
- オンライン診療
- 公式LINEの利用規約違反行為
- 公式LINEのガイドライン違反行為
LINEコールで禁止されている「オンライン診療」とはなにか?
公式LINEの無料電話や無料ビデオ通話を使い
オンライン診療をすることは基本的に禁止されている。
LINEコールで禁止されているオンライン診療とは
医療従事者によるオンライン上での診察などを指す。
つまり、簡単にわかりやすくまとめると
公式LINEを運営する医療従事者に対して
オンラインで診療をする際はLINEコールではなく
LINEドクターを利用するように指定している。
※診療(しんりょう)とは、医療従事者が診察や治療などを行うことを指す言葉。
「LINEドクターっていうサービスが別であるから、医師がオンラインで診察するときは公式LINEの無料通話じゃなくてこっちを活用してね!」と、LINE公式アカウントを活用してる医療従事者の人へ向けて、LINEコールを使用しないように呼び掛けてるイメージ。
医療従事者とは?範囲は?
医療従事者にはしっかりとした定義はなく
医療関係の業務に従事する人のことを指す。
具体的な範囲は法律で決まっていないが
厚生労働省では医療関係従事者のことを
以下のような有資格者だと紹介している。
↓
■医療関係従事者
参考:平成30年版厚生労働白書「医療関係従事者」
- 医師
- 歯科医師
- 薬剤師
- 保健師
- 助産師
- 看護師
- 准看護師
- 理学療法士(PT)
- 作業療法士(OT)
- 視能訓練士
- 言語聴覚士
- 義肢装具士
- 診療放射線技師
- 臨床検査技師
- 臨床工学技士
- 就業歯科衛生士
- 就業歯科技工士
- 就業あん摩マッサージ指圧師
- 就業はり師
- 就業きゅう師
- 就業柔道整復師
- 救急救命士
ただ、LINEドクターを利用できるのは
医療従事者の中で「医師」だけである。
医師がオンラインで診療する際は
LINEコールではなくLINEドクター。
では、医師以外の医療関係従事者なら
公式LINE内で診療しても問題ないのか?
結論からいうと、
たとえ医師以外の医療関係従事者だとしても
公式LINEのLINEコールで診療することはNG。
なぜなら、そもそもLINE公式アカウントでは
オンライン診療することが禁止されているからだ。
↓
2)配信コンテンツに関する禁止事項
例)患者の診察及び診断を行い診断結果の伝達や処方等の診療行為を、リアルタイムにより行う行為など
引用:LINE公式LINEアカウントガイドライン
↑じつはこの部分の文章は、2020年6月29日に
新しくガイドラインに追加された内容である📝
ガイドラインが更新された4日後に
LINEコールはこの世界に誕生した✨
【豆知識:2021年9月追記】2021年9月7日にLINE公式アカウントのガイドラインが更新された際に、「例)患者の診察及び診断を行い診断結果の伝達や処方等の診療行為を、リアルタイムにより行う行為など」の表記は削除済み。
※オンライン診療は法律的にも危ういので
厚生労働省のサイトでも注意を呼び掛けている。
参考:オンライン診療について(厚生労働省)
そしてもちろん
LINEコールの禁止事項は
オンライン診療だけではない。
↓
公式LINEの利用規約違反行為【LINEコールの禁止事項】
これは大前提だが、LINEコールは
LINE公式アカウントの機能の1つである。
つまりLINE公式アカウントの禁止事項が
LINEコールの禁止事項になるということ。
LINE公式アカウントの禁止事項については
以前にこちらの記事で詳しく解説済みなので
コンサルタントやカウンセラーの方はもちろん
BANを回避したい方はぜひ最後まで確認してほしい。
ここからは、公式LINEの禁止行為の中で
LINEコールと特に関係がありそうな点を
ピックアップして紹介していこうと思う🐩
まずは、公式LINEの利用規約違反行為で
LINEコール利用時に特に注意すべき行為。
↓
■LINE公式アカウントの利用規約「第18条(禁止行為)」の1部
引用:LINE公式アカウント 利用規約「第18条(禁止行為)」
- 当社または第三者の著作権、商標権、特許権等の知的財産権、名誉権、プライバシー権、その他法令上または契約上の権利を侵害する行為
- 当社の事前の承諾なくLINE公式アカウントを第三者のための広告媒体として使用する行為(第三者の商品、サービスについてLINE公式アカウントを利用して宣伝することを含みますが、これに限りません。)
- 第三者の個人情報、登録情報、利用履歴情報などを、不正に収集、開示または提供する行為
- 過度に暴力的な表現、露骨な性的表現、人種、国籍、信条、性別、社会的身分、門地等による差別につながる表現、自殺、自傷行為、薬物乱用を誘引または助長する表現、その他反社会的な内容を含み他人に不快感を与える表現を、投稿または送信する行為
- 性行為やわいせつな行為を目的とする行為、面識のない異性との出会いや交際を目的とする行為、他のお客様に対する嫌がらせや誹謗中傷を目的とする行為、その他LINE公式アカウントが予定している利用目的と異なる目的でLINE公式アカウントを利用する行為
- 利用者または第三者が、不快または迷惑と思う内容の配信
- LINE利用規約に抵触する表現・内容の配信
LINEコール(公式LINEの無料電話や無料ビデオ通話)でアフィリエイトすることはできる?
公式LINEの利用規約に記載されてる禁止行為は
常識的に考えればNGだとわかるものばかりだが
「第三者のための広告媒体として使用する行為」は
知らないうちにやってしまう方も多そうなので注意。
公式LINEがアフィリエイト禁止である根拠は
アフィリエイトというビジネスモデル自体が
第三者のための広告媒体として使用する行為と
同じような行為に該当することになるからである。
■アフィリエイトとは?
他の人(第三者)の商品やサービスを
紹介してお金(広告収入)を得ること。
LINEコールはLINE公式アカウントの機能の1つ。
つまりLINEコール(公式LINEの無料通話)を活用して
アフィリエイトする行為は禁止されていることになる。
LINE公式アカウントの利用規約で
特に重要な内容は第18条(禁止行為)。
LINE公式アカウントの無料通話を利用し
コンサルティングなどをする予定の方は
ぜひしっかりと確認しておきたい部分である。
そしてじつは
LINE公式アカウントの禁止事項については
利用規約よりもガイドラインに詳しく記載がある。
↓
公式LINEのガイドライン違反行為【LINEコールの禁止事項】
LINE公式アカウントは商用利用が可能。
ただし、ビジネスの種類や方法によっては
そもそも利用が禁止されている行為がある。
公式LINEのガイドラインだけに記載があり
利用規約上には記載がない禁止事項なので
知らないうちに利用停止対象になる人も多い。
本ガイドラインは、LINE公式アカウント利用規約(以下「利用規約」といいます)とあわせ、当社の基準に基づき日本が所属国として割り当てられたアカウントにのみ適用されます。
本ガイドラインに定めがない場合、原則として利用規約の定めが適用されるものとし、本ガイドラインの定めが利用規約の定めと矛盾もしくは抵触する場合、その限りにおいては、本ガイドラインが優先して適用されるものとします。
引用:LINE公式アカウントガイドライン
公式LINEのLINEコールを利用する際も
ガイドラインの禁止事項を知らなければ
利用停止処分を受ける可能性が高くなるので注意。
具体的には以下のようなオンラインサービスを
公式LINEの無料電話や無料ビデオ通話で行うと
アカウントをBAN(利用停止)されるリスクがある。
【LINEコールでNGな内容】
- 医療関係のオンラインサービス
- 出会い系のオンラインサービス
- アダルト関係のオンラインサービス
- ネットビジネス関係のオンラインサービス
医療関係のオンラインサービス
【具体例】
- 日本国内で未承認の医薬品等
- 医薬品等の個人輸入代行
■公式LINEのガイドライン豆知識情報
LINE公式アカウントのガイドライン上では
以前【掲載できないケース】に記載されていた
「オンライン診療・服薬指導」が2021年9月7日に削除。
「治験に係わる被験者の募集」が2023年1月10日に削除。
しかし、LINEコール上では原則オンライン診療は禁止されている。
出会い系のオンラインサービス
【具体例】
- ライブチャット
- オンライン上で異性を紹介する行為
(出会い系サイトの紹介などもNG)
アダルト関係のオンラインサービス
【具体例】
- アダルト関連の限定ライブ配信
- JKビジネス
- アダルト関連のカウンセリング
- アダルト関連のコンサルティング
ネットビジネス関係のオンラインサービス
【具体例】
- 怪しい情報商材販売が目的のカウンセリング(無料相談など)
- ネットワークビジネスなどの怪しそうな商売への勧誘
- 「儲かる/儲ける」等の内容を謳って集客して行うコンサルティング
- 「◯◯するだけ」等、簡単に始められるような内容を謳って集客して行うコンサルティング
ネットビジネス関係のLINE公式アカウントの禁止事項(具体的な内容の例について)
- 【商品・サービス】情報商材
- 【掲載できないケース】「儲かる/儲ける」等の内容を謳って集客し、メールマガジン登録、動画・DVD販売やセミナー開催等へ誘導するもの
- 【商品・サービス】能力開発商材
- 【掲載できないケース】 「◯◯するだけ」等、消費者が簡単に始められるような内容を謳って、メールマガジン登録、動画・DVD販売、 セミナー開催等へ誘導するもの
- 【商品・サービス】リアルマネートレーディング(RMT)
- 【掲載できないケース】アプリやオンラインゲームなどのアカウント、キャラクター、仮想通貨等を現実の通貨に換金できるサイト・サービス
LINEコール(LINE公式アカウントの無料通話)でコンサルティングやカウンセリングをすると危険?
LINEコールの禁止行為をしっかりと守れば
LINE公式アカウントとお客の個人LINE間で
無料電話や無料ビデオ通話を商用利用できる。
つまり
利用規約やガイドラインに違反しなければ
コンサルやカウンセリングをする際などに
LINEコールを活用することは可能である📲
ただし、知っておいてほしいことがある。
これから公式LINEのLINEコールを活用して
コンサルやカウンセリングをする予定の方は
特にこのことを知っておかないと危険である。
それは、LINE公式アカウントは急に
予告なく削除される可能性があること。
そしてその公式LINEの削除基準は
明確に決まっているわけではなく
削除された後もその理由を確認できない。
↓
アカウントを削除した経緯や判断基準の詳細については、公開しておりません。
引用:LINEカスタマーサポートからのメール
つまり、ルールを守っているつもりでも
LINE株式会社の独自の判断基準によって
公式LINEは急に削除されるリスクがある。
ちなみに公式LINEは1度削除されると
もう2度とその公式LINEは復活しない。
一度削除したアカウントは復旧できません。
引用:LINEカスタマーサポートからのメール
では、どう対策すればいいのか?
公式LINEのBAN対策はたくさんあるが
私はその中でもリスク回避の方法として
公式LINEを複数作成する道をおすすめする。
公式LINEを複数作成し運用する戦略は
令和時代のLINEマーケティングにおいて
単純にリスクヘッジになるだけではなく
料金面でも集客面でも有効的な戦略である📈
LINEコール(LINE公式アカウントの無料通話)でアフィリエイトしてもBANされる理由
LINE公式アカウントでアフィリエイトすることは禁止されています。
LINEコール(LINE公式アカウントの無料通話)でアフィリエイトしても、BANされるリスクがあるのでご注意ください。
ちなみにLINEコールの通話内容は録音される可能性があります。
※2021年12月3日に以下の1文が新しく追加
・本サービスおよびその他のサービスの活用促進のために当社がお客様に架電による営業活動を行う上で、業務およびサービス品質向上のため、通話を録音させていただく場合がございます。
最後に
■LINEコールの禁止事項
- オンライン診療
- 公式LINEの利用規約違反行為
- 公式LINEのガイドライン違反行為
LINEコール(LINE公式アカウントの無料通話)を活用して、コンサルティングやカウンセリングをしている方は、ぜひ禁止事項を意識しながら運用していきましょう。