希少性の原理とは?【心理学用語をわかりやすく簡単に。】

影響力の正体 説得のカラクリを心理学があばく

希少性の原理とは
心理現象のひとつです。

私たちの日常でよくある心情で
主にマーケティングなどで
利用されています。

この記事では
希少性の原理とはどのようなものかを解説します。

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目次

希少性の原理とは?

希少性の原理とは
どのようなものなのでしょうか。

「希少性」については
ウィキペディアで
次のように書かれています。

希少性
(きしょうせい、英:Scarcity)は、
欲望される量に比べて
利用可能な量が少ない状態をいう。

希少性の原理とは、
人が欲している量(需要)に比べて
利用できる量(供給)が少ないとき
そのものの価値が高くなる、または
高く感じる心理的な現象のことをいいます。

希少性の原理の実験例

希少性の原理に関する
実験結果が残されています。

社会心理学者の
ステファン・ウォーチル
瓶の中に入ったクッキーを
グループAとグループBの被験者に
それぞれ食べさせて、その味の感想を
述べてもらうという実験を行いました。

グループAには人数に対し、
十分な量のクッキーを食べさせて、
グループBには人数に対し、
少ない量のクッキーを食べさせました。

その結果、グループAよりも
グループBの被験者たちのほうが、
食べたクッキーに対して
高い評価を述べたのです。

まったく同じクッキーを
食べたにもかかわらず差が出たのは、
希少性の原理が関係しているといえます。

つまり、希少性の原理とは、
人間の味覚や五感までも
コントロールしてしまう、
恐ろしい心理現象といえます。

希少性の原理をマーケティングで応用する

希少性の原理は、
マーケティングにおいて非常に
有効な方法だといわれています。

希少性の原理を応用する方法は
大きく2つに分けられます。

  • 数量の希少性
  • 時間の限定性

これらについてを
以下で詳しく解説します。

数量の希少性

希少性の原理を応用し、顧客に
数量の希少性を訴える方法があります。

例えば、銀や金の値段が高いのは、
その数自体が少ないからです。

鉄や銅は数が多いため、
銀などに比べると安い値段なんです。

マーケティングにおいては、
売りたい商品に対して
「残りあと2個!」
「限定100個販売」など
数自体の限定を顧客に訴えると有効です。

時間の限定性

もうひとつは、顧客に
限られた時間を訴える方法があります。

例えば、「タイムセール」などは
その心理を利用しています。

「今から1時間だけ全品半額!」
「3日間の限定販売」などの
期間を限定する方法は非常に
有効な方法なんです。

「今すぐ決断しなければ
手に入らなくなる物」に対して、
人間は心を揺さぶられてしまいます。

反対に、「いつでも手に入る物」と
顧客が認識してしまえば、
買わない行動をとります。

そのため、
何かしらの限定性をつけること
ビジネスにおいては非常に重要です。

最後に

この記事では
希少性の原理とはどのようなものかを解説しました。

他の心理学用語については
以下の記事でまとめていますので
興味のある方はぜひ。

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