プラシーボ効果(偽薬効果)とは?【心理学用語をわかりやすく簡単に。】

心の潜在力 プラシーボ効果 (朝日選書)

プラシーボ効果(偽薬効果)とは
心理効果のひとつです。

1955年にヘンリービッチャーが
研究報告をして、世間に広まり続けています。

この記事では
プラシーボ効果(偽薬効果)とは
どのような効果なのかを解説していきます。

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目次

プラシーボ効果(偽薬効果)とは?

プラシーボ効果(偽薬効果)とは
どのようなものなのでしょうか。

ウィキペディアには
次のように書かれています。

偽薬効果(ぎやくこうか)

プラシーボ効果(placebo effect)
プラセボ効果とは、偽薬を処方しても、
薬だと信じ込む事によって
何らかの改善がみられることを言う。

この改善は自覚症状に留まらず、
客観的に測定可能な状態の改善として
現われることもある。

わかりやすくいうと、
薬そのものに効果や効能がなくても
投与された安心感や医師への信頼などの
心理作用によって症状が改善する状態
プラシーボ効果といいます。

さらに簡単にいうと
「思い込み」が作用する心理現象です。

プラシーボとは「偽薬」の意味で
他にもプラセボ効果とも呼ばれています。

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プラシーボ効果が起こる理由

プラシーボ効果は、
なぜ起こるのでしょうか。

実は、プラシーボ効果の研究はあまり多くなく、
はっきりと解明されていないところがあります。

プラシーボ効果とは、
必ずしも患者が抱く「期待」で起こるのではなく、
「医師と患者という関係性」によって
生じるともいわれています。

つまり、医師の診察や、薬を投与してもらうなどの
医療行為が「シンボル」となって
反応していると考察されています。

暗示効果」ともいえますが、
脳への影響が、身体にも影響を与えていると
考えられています。

脳の学習機能

ある研究では、
偽薬の鎮痛剤を投与された患者に、
それを偽薬だと明かした後でも
引き続き鎮痛効果があったそうです。

しかし、引き続き鎮痛効果があったのは、
種明かしの前に4回処方された患者のみでした。

1回しか処方されずに
種明かしをされた患者には、
継続的な鎮痛効果は
得られなかったということです。

この実験から考えられるのは
脳への学習機能がプラシーボ効果と関係があるようです。

プラシーボ効果(偽薬効果)と反対のノーシーボ効果

たとえば
「この薬の副作用で
吐き気がする場合があります。」
と医師に言われ、
実際に吐き気があったとします。

「副作用があるかもしれない」と思い込んで
起きた副作用はノーシーボ効果とよびます。

反偽薬効果ノセボ効果もといいます。

これは、薬物や医師に対する
不安感などの心理作用によるものといえます。

ノーシーボ効果とは、
プラシーボ効果とは反対の意味で、
偽薬の投与によって、有害な作用
起こる心理現象のことをいいます。

まとめ

この記事では
プラシーボ効果(偽薬効果)とは
どういう効果なのかを解説しました。

他の心理学用語について
以下の記事でまとめています。

興味のあるかたは是非。

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